初心者必見!ホームページとトップページとフロントページの意味と使い分け
2022.06.21
インターネット上で情報を探す場合に、以前はよくテレビで「続きはWEBで…」みたいなCMが流れていました。
新聞や雑誌など紙面の大きさに制限がある場合、「インターネット」という言葉の文字数は長く視認性が悪くなってしまうので、同じ意味で「WEB」「ウェブ」という言葉が使われています。
一般的に「ホームページ」というと、例えばヨドバシカメラのページ「ヨドバシ.com」の場合、同一ドメインのリンク先を含めたページ全体のことを指すと思います。
ホームページ = トップページ + 下層ページ
でも実は、本来の正しい意味が違うものになっています。
WEB業界でお仕事をする場合には、言葉の意味を正しく理解しておく必要があるので、今回は「ウェブサイト」「ホームページ」「フロントページ」「トップページ」の意味の違いについてお話していきたいと思います。
目次
「ウェブサイト」と「ホームページ」の違い
前述しましたが、一般的にホームページというと、サイト全体を指す言葉として定着していると思います。
実際に、「ホームページ作成」とか「ホームページビルダー」とか、ホームページという言葉をサイト全体と解釈して、色々なサービスが提供されています。
しかし、本来のホームページとは「サイト内のホームとなるページ」のことを指します。
別な言い方をすると、サイトの入り口としてメインとなるページのことです。
一般的にトップページと言われるものが、実は本来のホームページという意味になります。
もう少し厳密なことを言うと、ウェブサイト上でホームボタンを押した時に移動するページのことを指したりします。
海外では、それが当たり前の解釈として理解されていますが、日本ではなぜかこのような解釈になっています。
多分、翻訳されたタイミングで、誤訳されたのではないかと思います。
したがって、サイト全体のことは正式には「ウェブサイト」と呼ぶので、今後は区別して理解しておいた方が良いでしょう。
「トップページ」と「ホームページ」と「フロントページ」
前項では、ウェブサイトとホームページは本来別物であることをお話ししました。
ホームページとは、ウェブサイトの玄関となるページのことを指しますが、同じ意味で一般的によく使われるのが、「トップページ」です。
つまり、本来の意味で言うと、
ホームページ = トップページ
ということになります。
しかし、面倒なことにトップページを意味する言葉が他にあります。
WordPressを学習している方は、聞き覚えがあると思いますが、「フロントページ」という言葉がそれに当たります。
フロントページは、直訳すると正面(前面)のページということですが、「表紙」とか「新聞の1面」のような意味があります。
そこから転じて、ウェブサイトの一番最初の玄関となるページを指すようになりました。
したがって、ブログのように記事がたくさんあるサイトのトップページとして扱われることが多いようです。
ホームページ = トップページ = フロントページ
ということですね。
「ポータルサイト」とは?
話は変わりますが、「ポータルサイト」という言葉を聞いたことあるでしょうか?
ポータルサイトとウェブサイトは、何が違うのでしょうか?
「ポータル」は、表玄関、正門などの意味があります。
ポータルサイトとは、インターネットの世界に入るための玄関口となるウェブサイトのことを指します。
広義では、色々なウェブサイトに繋がるためのハブ空港みたいな役割を持った巨大なサイトを指します。
「Yahoo!JAPAN」「MSN」「Google」などがそれに該当しますね。
狭義では、ブラウザを開いた時に最初に表示されるように設定されたウェブサイトのことを指します。
まとめ
今回のまとめは少し長くなります。
今回は、「ウェブサイト」「ホームページ」「トップページ」「フロントページ」の違いについてお話ししてきました。
おまけとして、ポータルサイトについても軽く触れてみました。
同じ意味として扱われているものもありますが、本来とは違う意味として一般化している言葉もあります。
こういった用語は、相手に通じていれば問題ないものではありますが、本来の意味を知っておくことで理解が深まる場合もあるので、せっかくであれば覚えておいていただきたいと考えています。
今回紹介したものと、プラスして関連する言葉を合わせて簡単にまとめていきたいと思います。
ウェブサイト
短い言葉でまとめると、「同一ドメイン内にまとめられたコンテンツの集まり」です。
トップページや下層ページなどが含まれています。
ホームページ
本来は、「ホームボタンを押された時に表示されるページ」なので、トップページやフロントページと同義で扱われるのですが、ウェブサイトと同義で扱われるのが一般的です。
トップページ
「同一ドメイン内にあるコンテンツの最上位にあるページ」というのが一番端的に表しています。
目次や表紙としての役割を果たすことが多いです。
フロントページ
ホームページやトップページと同義で扱われますが、特にWordPressでサイト構築していると出てくる言葉です。
インデックスページ
トップページを制作する時に、index.html
やindex.php
と名付けますが、それはこのページが目次としての役割を持っているためです。
したがって、インデックスページもトップページと同義です。
下層ページ
ウェブサイト内のコンテンツとして、トップページ以外のページを「下層ページ」と呼ぶことが一般的になっています。
下層コンテンツと呼ぶこともあります。
ウェブページ
ウェブサイトと同義で扱われるものですが、ウェブサイト内の個々のページを指すこともあります。
ポータルサイト
広義では、様々なウェブサイトへのリンクを提供する巨大な玄関口のウェブサイトを指します。
狭義では、ブラウザを起動した時に最初に表示されるウェブサイトのことを指します。