WEBサーバーについてわかりやすく説明します!
2022.05.23
HTMLやCSS、Javascriptなどを勉強している人は多いと思いますが、WEBサーバーについて勉強し理解している人は少ないかもしれません。
実際、WEBサーバーの知識についてレクチャーしているサービスは多くありません。
サーバーの種類については、こちらの記事で少し触れているのでご覧下さい。
サーバーの管理方法、サーバーの選び方、サーバーの仕組み等、意外と知らないことが多いと思います。
実際、私も制作会社に入るまでは、キチンと理解できていなかったので、入社してから大変苦労しました。
そこで今回は、「WEBサーバーについてわかりやすく解説」してみたいと思います。
目次
WEBサーバーはマンションです!
いきなり乱暴な例えで始まりますが、わかりやすくするためにここでは「マンション」に例えてお話ししていきます。
WEBサーバーをマンションに例えると、レンタルサーバーは賃貸マンションということになります。
当然、部屋を借りるためには家賃が発生しますね。
小さい部屋であれば、安く済みますがあまり物をたくさん置くことはできません。
逆に、大きい部屋であれば、物をたくさん置くことができますが、家賃は高くなってしまいます。
そう考えると、レンタルサーバーの月額使用料はイメージできるかと思います。
また、高級マンションであれば、家賃が高いですが、セキュリティや設備が整えられていますが、安いマンションでは、エアコン無し、エレベーター無し…など、設備が充分ではない場合もあったりしますね。
公開ディレクトリが部屋に当たります!
WEBサーバーをマンションと仮定すると、公開ディレクトリ(HTMLやCSS、画像などをアップロードする場所)が部屋に当たります。
部屋に入るためには当然のことながらカギが必要になります。
例えば、FTPツールを使って公開ディレクトリにアクセスするためには、「ホスト名(サーバー名)」「ユーザー名」「パスワード」が必要になります。
これらを部屋の鍵に例えると、
ホスト名(サーバー名) = マンション名
ユーザー名 = 入居者名(契約者名)
パスワード = カギ
という情報が必要になり、それらを照合して間違いなければ、ようやく部屋に入ることができます。
公開ディレクトリの容量サイズが、部屋の大きさになります。
データベースはトランクルーム!
マンションの部屋を借りると、その部屋とセットになっているトランクルーム(物置)が借りられます。
物置には、普段使わないけど、いざという時に使うものをしまっておくことができます。
部屋が公開ディレクトリだとするならば、トランクルームはデータベースと考えることができます。
部屋に置くものとは別に、情報をしまって置く場所としてデータベースがあります。
トランクルームにもカギが必要ですが、部屋のカギとは別のものになっています。
データベースにアクセスする場合は、「ホスト名(サーバー名)」「データベース名」「ユーザー名」「パスワード」が必要になります。
これもマンションに例えてみると、
ホスト名(サーバー名) = マンション名
データベース名 = トランクルーム番号
ユーザー名 = 入居者名(契約者名)
パスワード = カギ
とイメージすることができますね。
部屋とトランクルームで考えると、パスワードやアクセス方法が違うことが理解できるかと思います。
HTMLやCSS、画像は家財道具です!
部屋の中に置くものは、家財道具ですね。
冷蔵庫や本棚、テーブル、色々なものが必要になってきます。
できることなら、綺麗でオシャレな家具を置きたいものですよね?
なので、HTMLやCSS、画像ファイルやjsファイルなどは、ファイル名や内容、置き場所についても綺麗に整っている方が気持ちいいですね。
また、家財道具と同じように、流行り廃りがあったり、破損したり、入れ替えたり、ということもあったりします。
引っ越しは、現実同様に手続きが大変!?
現在使用しているWEBサーバーから、違うWEBサーバーに移転する場合もあります。
例えば、S社のサーバーでは速度が気になるので、X社のサーバーに移転したいと言った要望があるかもしれませんね。
S社のマンションでは交通の便が良くないので、X社のマンションに引っ越そうかと考える時と似ています。
その場合、X社の家賃や間取りなど、色々と精査して決めると思います。
決まったら契約を交わし、カギを貰います。(パスワード等一式の受け取り)
部屋に入れるようになったら、家財道具を移動していきます。(HTML・CSS等の複製)
家財道具一式の移動が完了したら、引っ越したことを友達や知り合いに通知します。(ネームサーバーの切り替え)
ざっくりと引っ越しの流れを掻い摘んでお話ししましたが、他にもメールアドレスの設定変更やWPであればデータベース等の引越しもあったりします。
いずれにしても、自力で引っ越し作業をするのはかなり大変な作業になります。
まとめ
というわけで、今回はWEBサーバーについて、できるだけ分かりやすく説明するために、マンションに例えてお話ししていきました。
WEBサーバーは、賃貸マンションだとイメージすると、公開ディレクトリは部屋、データベースはトランクルームになります。
部屋のカギとトランクルームのカギが違うということもイメージしやすいと思います。
部屋の中に入れるものは、家財道具であり、HTMLやCSS、画像ファイル、jsファイルなどがそれに該当します。
- WEBサーバー = 賃貸マンション
- 公開ディレクトリ = 部屋
- データベース = トランクルーム
- HTML / CSS / js / 画像 = 家財道具
また、サーバーの引っ越しも場合によっては考える可能性があるので、契約手続きやデータの移行作業など、ある程度知識が無いと難しい作業だったりします。
今後、WEB業界でお仕事をするとしたら、こういったサーバー移管作業もできるようになっておく必要があります。
HTMLやCSS、Javascriptなどの勉強がある程度進んだら、サーバーについてもしっかり勉強しておくことをオススメします。