HTML Living Standardが導くWEB標準遵守の重要性とメリット
2022.03.10
WEB標準(Web Standard)という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
WEB業界で活動されている方ならご存知だと思いますが、そうでない場合はあまり聞き馴染みがないと思います。
これからHTMLやCSSを勉強される方には、まずWEB標準の重要性についてしっかりと理解していただきたいので、詳しく説明していきたいと思います。
目次
WEB標準とは?
WEB標準(Web Standard)は、W3C(World Wide Web Consortium)によって勧告されたHTMLに関する規格で、HTML5については、2008年に草案が発表され、2014年10月に正式に勧告されました。
現在、HTML5は廃止され、2021年1月からWHATWGが勧告した「HTML Living Standard」がWEB標準としてリリースされています。
「HTML LS」なんて呼ばれていたりもします。
W3CからWHATWGに移管されたと言ってもHTMLやCSSの基本的なルールなどについては大きく変わっていないので、あまり意識せずHTML5と同じ感覚で扱うことができます。
WEB開発技術を標準化することによって、開発者が品質を担保しながら開発できるようになり、WEBの利用者(ユーザー)にとっても使いやすい環境を提供することができるようになります。
したがって、WEBサイト制作に携わる者としては、WEB標準(Web Standard)に準拠することが推奨されています。
WEB標準の重要性について
WEB標準に従うということを分かりやすく簡単に言ってしまうと、WHATWGが勧告したHTMLのルールに従った正しい記述方法でHTMLをコーディングするということです。
WEB標準に準拠したサイトは、国際的なルールに基づいたものになるので、以下の3つについてメリットがあります。
- 互換性(どの環境でも差異がなく正しく表示できること)
- 信頼性(正しい記述で音声読み上げなどの不都合が生じないこと)
- 有用性(利用者にとって利用しやすく、開発者にとって開発しやすいこと)
互換性(どの環境でも差異なく正しく表示できること)
最近では、パソコンを使ってインターネットを閲覧する人よりも、スマホを使って閲覧する人が増えています。
ちょっとした調べものは、大体スマホを使ってサクッと調べることが多くなりました。
パソコンでも、色々なブラウザを使用していたり、スマホやタブレットを使って閲覧したりするようになると、どの環境でも同じように正しく表示されることが求められるようになっています。
このような環境に対応するために、HTMLの標準化が求められています。
信頼性(正しい記述で音声読み上げなどの不都合が生じないこと)
WEB標準に準拠した正しいコーディングをすることで、コンピュータは正しい内容として認識することができます。
ルールに従わずにコーディングしてしまうと、コンピュータは正しい内容として認識せずに、例えば音声読み上げなどで不都合が生じてしまったり、利用者にとって不利益を与えてしまったりということが起きてしまう可能性があります。
有用性(利用者にとって利用しやすく、開発者にとって開発しやすいこと)
上記の通り、利用者にとって不利益や不都合が無いようにコーディングする必要がありますが、それだけでなく、開発者にとってもHTMLが標準化されることで開発しやすいというメリットも生まれます。
WEB標準に準拠するということは、利用者と開発者双方にとってメリットが生まれるということになります。
まとめ
現在は、WHATWGによって、HTML Living Standardが勧告されています。
基本的な使用については従来のHTML5から引き継がれているため、あまり意識しなくてもWEBサイトの開発は可能となっています。
WEB開発技術が標準化されることによって、開発者は品質を担保して容易に開発が可能となり、利用者(ユーザー)は使いやすさなどの恩恵を受けることができるようになります。
WEB標準化の目的・メリットは3つ
- 互換性(どの環境でも差異がなく正しく表示できること)
- 信頼性(正しい記述で音声読み上げなどの不都合が生じないこと)
- 有用性(利用者にとって利用しやすく、開発者にとって開発しやすいこと)
WEB標準(WEB Standard)に準拠することで、多くのメリットが生まれるので、正しいルールでコーディングして、正しい知識と技術を身につけていただきたいと考えています。
ゼロスタWEBスクールでは、WEB標準(Web Standard)に準拠したHTML・CSSコーディングを基礎からしっかりと身につけることができるようなカリキュラムとなっています。
独学で勉強したため我流のコーディングになってしまいこれで正しいのか迷っている方、まったくのゼロからスタートして技術を身につけたい方は、まずは気軽にご相談ください。